高速バスで利用者減少傾向　無料化半年の国交省分析

　国土交通省は３日、昨年６月下旬に高速道路無料化の社会実験を始めてから半年間の他の交通機関への影響について、高速バスで利用者数に若干の減少傾向が見られたとの分析をまとめた。一方、ＪＲ特急とフェリーは実験前より増加した路線などの割合が多く、国交省は「総体として大きな変動は見られない」としている。

　前年同月比で利用者の増減を見ると、実験後に高速バスは無料化区間を通行している路線の５８％で利用者が減少、非通行路線でも５５％で減っていた。

　一方、無料化区間から３０キロ圏内にある観光施設のうち協力を得られた１６２施設を調べたところ、無料化区間のインターチェンジから１０キロ圏内にある施設では、それ以外の施設に比べ客が増える傾向にあった。