松山市の元市職員と民間の建設業者らが市発注工事を孫請け受注するためにポンプ設備工事会社を設立し、2004~05年の大可賀雨水排水ポンプ場(大可賀3丁目)機械設備工事で、工事代金に上乗せする方法で現金2千万円の「裏金」をつくり出した疑いがあることが3日までに、複数の関係者の話などで分かった。
孫請けの社長は愛媛新聞社の取材に、同様の手法で裏金化を繰り返していたとし「(裏金の)2割は自分が受け取り、残り8割は(仕切り役の)元市職員に渡した。金は政治資金として使うと聞いていた」と話している。元市職員は取材に応じていない。
指摘を受けた市は3日、同工事に関する書類の精査など実態調査に入った。