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中国指導部 物価上昇に危機感

3月3日 20時56分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

中国共産党の最高指導部の1人は3日、中国国内で食料品を中心に物価が上昇し、国民の不満が高まっていることについて「物価の水準を安定させなければならない」と述べ、危機感を示しました。

中国では、全人代=全国人民代表大会が5日に開会するのに先立ち、3日から国政の助言機関に当たる政治協商会議が始まりました。この中で活動報告を行った中国共産党の序列4位で、政治協商会議の賈慶林主席は「物価の水準を安定させ、社会全体が協調して発展するよう促していかなければならない」と述べ、物価の安定の確保に全力を挙げるべきだという考えを示しました。中国では、高い経済成長や干ばつなどの影響で、食料品を中心に物価が急激に上昇し、国民の不満が高まっており、賈慶林氏の発言は、物価の高騰に早急に対処しなければ政権への批判につながりかねないという中国指導部としての危機感を示した形です。5日から開かれる全人代では、向こう1年の中国の重要政策について話し合われることになっており、温家宝首相が施政方針演説に当たる政府活動報告の中で、消費者物価の上昇率を抑えていく決意が示されるものとみられます。