望 〜都の空から
東京の魅力や四季の彩り、さらに課題も空撮で紹介します
【放送芸能】テレビ界、宇宙ブーム!? 野口聡一さん、「はやぶさ」… 事欠かない話題2011年3月3日 朝刊 宇宙飛行士・野口聡一さんの長期宇宙滞在に「はやぶさ」の帰還、スペースシャトルの最終フライトと宇宙の話題が続いているが、CS放送の「ヒストリーチャンネル」では今月、毎日、宇宙番組が放送されている。他にも宇宙番組は目立っており、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は取材協力で大忙し。テレビ界は宇宙ブーム? (宮崎美紀子) 「ヒストリーチャンネル」は今月一日から「宇宙理論」「太陽系」などのテーマを設け、毎日昼と夜のベルト編成で宇宙番組を放送している。目玉は海外ドキュメンタリー「ザ・ユニバース〜宇宙の歴史」新シーズンの日本初放送(9日〜)、オリジナル制作番組「日本発!宇宙プロジェクト最前線」(21日)、DVD作品「おかえりなさい はやぶさ」(同)の全編初放送。特集全体の案内役には女優の緒川たまきを起用。流星群を山奥で一晩見たこともあるという緒川は「いつも宇宙の番組が流れているなんて、いい一カ月になりそう。壮大な光のドラマ、眠れないほどの謎がテレビを通して伝われば」と興奮気味。オリジナル番組「〜宇宙プロジェクト」にも出演し、JAXA筑波宇宙センターを訪ねた。 科学系の番組は海外からの購入が多いが、同番組は、日本らしい最新技術や、人工衛星とわれわれの生活との関係など“日本ならでは”の視点で作られている。 今回の宇宙特集は、一月の「米国」、二月の「昭和」から続く同チャンネルの開局十周年特別企画の一つで、これらがドキュメンタリーの人気ジャンルだという。 「宇宙は知られていないことが多い。一週間程度の放送では理解できることは限られているので、テーマごとに掘り下げて、毎日やることにした」と同チャンネル編成制作部の上高原亮さん。 ヒストリー(歴史)といえば「古代文明」「戦記もの」のイメージが強く、五十、六十代男性からの支持が高いが、女性にも好評の「宇宙」で、視聴者の裾野を広げたいという狙いもある。 ◆JAXA、引っ張りだこJAXAが引っ張りだこだ。「はやぶさ」フィーバーが記憶に新しいが、最近も昨年十二月に「ディスカバリーチャンネル」の「JAXA 2035年未来への道」、BS民放十周年五局共同特番「未来へ挑む! 宇宙を究める者たち」、一月にNHK「ワンダー×ワンダー」の「完全密着!ロケット打ち上げの舞台裏」が放送された。 広報部によると一昨年の若田光一さんの宇宙滞在から、昨年の金星探査機「あかつき」、野口聡一さんの宇宙滞在、山崎直子さんのディスカバリー搭乗、「はやぶさ」帰還と“特需”が続いた。「以前は科学番組かクイズ番組のネタとして協力依頼される程度でした。宇宙飛行士ではなく、『はやぶさ』のような宇宙開発そのものがワイドショーで取り上げられたのも初めて」と企画・普及グループの岸晃孝さん。 三輪田真・報道グループ長は「企業五千社を対象に、地上波での放送時間をカウントすると、昨年は何度かJAXAが月間一位になった。従来は考えられなかった」と驚く。 テレビの力は大きい。「はやぶさ」の展示に女性や高齢者が足を運んだのはテレビの影響と推測している。 先月は若田さんの国際宇宙ステーション船長就任が発表され、“特需”はまだ続きそうだ。 ◆「スカパー!」全体でも特集今月は「スカパー!」全体で「宇宙と地球」を特集しており、「ヒストリー」以外のチャンネルでも宇宙番組がそろった。 「ディスカバリーチャンネル」は、JAXAと共催で子ども向けの科学イベント「コズミックカレッジ」を全国各地で開催するなど“宇宙好き”なチャンネルだが、二十一日から深夜に太陽や宇宙の番組を集中編成。 太陽の威力に迫る「太陽の話」(23日)、「NASA50年 宇宙開発の光と影」全六話(28日〜、最終回のみ4月4日)、「モーガン・フリーマンが語る宇宙」シリーズの「ブラックホール」(24日)と「暗黒エネルギー」(25日)を放送する。 「ナショナルジオグラフィックチャンネル」の目玉番組は、CGで地球の歴史をたどる「地球:45億年物語」(21日)。二十一日からは五夜連続で午後九時台に「宇宙スペシャル」として、「ザ・宇宙ナビ『火星ツアー』」などを放送する。 PR情報
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