静岡・浜松市バスジャック事件 現行犯逮捕された男「刑務所に入りたかった」
静岡・浜松市で、刃物を持って路線バスを乗っ取った29歳男が現行犯逮捕された。男は「刑務所に入りたかった」と供述している。
バスを乗っ取り現行犯逮捕されたのは、磐田市に住む無職・寺田 智容疑者(29)。
2日午前11時20分ごろ、JR浜松駅前のバスターミナルで、出発しようとしていた遠州鉄道の路線バスに寺田容疑者が乗り込み、持っていたナイフをちらつかせ、運転手を脅迫し、「(自分を)乗っけてけ」と告げた。
目撃者は「10人くらい警察がいた。『バスで逃げた!』って」と語った。
寺田容疑者は、乗客5〜6人に降りるように命じ、体が不自由な乗客1人を残したまま、運転手にバスを発車させた。
その後、残った乗客もバスから降ろした。
事件発生から30分後の午前11時50分ごろ、浜松駅からおよそ10km離れた場所でパトカーが前に割り込んでバスを停車させた。
警察官は、寺田容疑者が刃物を持っていないことを確認したうえでバスに乗り込んだといい、その際、寺田容疑者はおとなしく捕まったという。
目撃者は「警察官がバスの運転手に話しかけてて、降車口から、ほかの警察官が話している雰囲気があった。(暴れた様子は?)ないです」と語った。
運転手や乗客にけがはなく、警察は「刑務所に入りたかった」と供述している寺田容疑者を、さらに追及している。
(03/02 17:07 テレビ静岡)