レアアース使わない磁石開発
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レアアース使わない磁石開発

3月3日 18時16分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

希少な資源「レアアース」を使わなくても、電気自動車のモーターなどに使われる強力な磁石を製造できる技術が、東北大学大学院などの研究グループによって開発され、実用化を目指すことになりました。

この技術は、東北大学大学院や民間企業などによる研究グループが、NEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構の支援を受けて開発しました。電気自動車やハイブリッド車を走らせるモーターには、「ネオジム」や「ジスプロシウム」などの希少な資源「レアアース」を大量に使って作られる強力な磁石が必要です。レアアースの主な供給国である中国が輸出を制限する動きを強めていることから、価格が高騰しています。研究グループは、鉄や窒素を特殊な化学反応で結びつけることによって、レアアースを使わずに強力な磁石を作る技術の開発に成功したということです。研究グループでは、新しい磁石の量産技術を確立し、実用化を急ぐことにしています。NEDOの飯田康夫プログラムマネージャーは「希少な資源を使わない磁石の技術は、日本が優位に立つ電気自動車の普及や自動車産業の国際競争力を強めるうえでも重要な技術になるだろう」と話しています。