金沢の元カメラマン、妻にアリバイ工作依頼

　金沢市の主婦福田春奈さん（２７）の遺体が石川県内灘町の海岸で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕されたＮＨＫ金沢放送局の元外部委託カメラマン若生康貴容疑者（３５）（金沢市三口町）が、福田さんと会った２月６日の夜は自宅にいたことにするよう妻に頼んでいたことが、捜査関係者への取材で分かった。

　金沢西署捜査本部はアリバイ工作を図ったとみているが、若生容疑者は「妻が間違っている」と話しているという。

　若生容疑者は同日夜、福田さんと会った後、内灘町の海岸に福田さんの遺体を捨てた疑いが持たれている。

　捜査関係者によると、若生容疑者は、福田さんが行方不明になった後、妻に「知人がいなくなった。疑われているかもしれない。会社に迷惑をかけたくないから家にいたことにしてくれ」と話したという。調べに対し、妻は当初、「夫は自宅にいた」と話していたが、その後、「夫は車で外出した」と説明を翻したという。

　同捜査本部は２日、若生容疑者を死体遺棄容疑で金沢地検に送検した。殺人容疑での立件も視野に調べている。