衆議院愛知1区選出の民主党の佐藤ゆうこ衆議院議員は、3日、離党届を提出し、名古屋市の河村市長が代表を務める地域政党「減税日本」に入党する意向を固めました。河村氏は、佐藤氏の入党を機に、全国規模の政党を目指す活動を本格化させる方針です。
民主党の佐藤ゆうこ衆議院議員は、名古屋市の河村市長の秘書などを務めたあと、おととしの衆議院選挙で愛知1区から初当選しましたが、「民主党が政権公約に反して増税路線をとろうとしている」として、菅総理大臣の政権運営に不満を示していました。こうしたなか、佐藤氏は、NHKの取材に対し、「河村市長と一緒に減税を訴えていきたい」と述べ、4日の名古屋市議会議員選挙の告示を前に、3日午後、離党届を提出し、河村氏が代表を務める地域政党「減税日本」に入党する意向を明らかにしました。これについて、河村氏は「『減税日本』として衆議院に議席を持つことができるようになる。これを端緒に、国政の場で勢力を広げていきたい」と述べました。河村氏は、次の衆議院選挙に一定程度候補者を擁立する考えで、佐藤氏の入党を機に、全国規模の政党を目指す活動を本格化させる方針です。一方、民主党にとって、今回の事態は、先月の衆議院議員16人の会派離脱届の提出、松木謙公衆議院議員の政務官辞任に続く、党の基盤を揺るがすもので、菅総理大臣の政権運営はさらに険しいものになりそうです。