政府は「口蹄疫総合ポータルサイト」を運営することにしたが、口蹄疫感染家畜の埋葬地住所など重要情報は公開しないことにしたため、議論が巻き起こっている。中央災難安全対策本部は2日、口蹄疫関連情報を一ヵ所に集めた口蹄疫総合ポータルサイト(www.口蹄疫.kr)を4日に開設すると発表した。このサイトには、△口蹄疫の予防と管理、△分野別対策、△よくある質問への回答など、口蹄疫に関する総合情報が提供される。
しかし、感染家畜の埋葬地住所や当該地域に埋葬された家畜数など重要情報が抜けているため、ネットユーザーたちが反発している。ネットユーザーらは、「国民の皆が環境について知る権利がある」とし、情報の透明な公開を要求している。特に京畿道(キョンギド)が同日、管内埋葬地の約2200ヵ所について全ての情報を今月末に全面公開すると発表したことを受け、ネットユーザーらが反発を強めている。
政府は、△口蹄疫ウイルスのさらなる拡大への恐れ、△埋葬地域住民の反発、△個人情報の露出などを考慮し、埋葬地住所などについては非公開の原則を守っている。国会環境労働委員会所属の国会議員にさえ埋葬地情報を公開せず、先月16日には国会議員たちが環境部を抗議訪問した経緯がある。
このため一部のネットユーザーたちは、先月27日からインターネット・グーグルの地図で、埋葬地の地図(http://bit.ly/gDgG1j)製作に乗り出した。この地図には2日現在、60ヵ所あまりの埋葬地が表示されている。アクセス数は4万件を越えた。
専門家の間では、政府に全ての埋葬地情報の公開を要求することには無理があるという意見が多い。慶尚(キョンサン)大学獣医学科のチョ・ギュワン教授は、「埋葬地住所などの情報は、埋葬地の環境を直接管理する政府など、専門家に限定して公開するのが適切だ。全ての人に公開した場合、当該地域への否定的なイメージばかり膨らみかねない」と話した。
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