関西テレビ放送株式会社

兵庫県朝来市の池田古墳で、ほぼ完全な状態の水鳥形の埴輪が全国で初めて見つかりました。また、この古墳からはこれまで２３個が見つかっていて、全国で最多です。今にも羽ばたきそうな埴輪で、高さは４８センチ。全国で初めてほぼ完全な形で見つかった水鳥の形をした埴輪です。埴輪が見つかった池田古墳は、５世紀前半に造られた前方後円墳で、全長がおよそ１４０メートルあります。この古墳から出土した水鳥形の埴輪は、これまでにあわせて２３個で全国でも最多だということです。この水鳥形の埴輪は、何らかの儀式に使われていたとされていて、当時、このあたりに大きな力を持った勢力が存在していた可能性があるということです。

大阪府警の男性警部補が、勤務中に部下に拳銃を突きつけたとして書類送検されました。警部補は２日付けで停職処分を受け依願退職しています。銃刀法違反の疑いで書類送検されたのは大阪府泉大津警察署の男性警部補（４７）です。大阪府警によりますと警部補は勤務地である穴師交番などで、去年６月から１０月の間に、部下３人に対して頭やわき腹に拳銃を突きつけた疑いがもたれています。警部補はあわせて４人の部下に、数十センチの近さから銃を突きつけることもあったということです。警察の調べに対して警部補は「冗談半分で驚かすためや、仕事で失敗した部下の気を引き締めるためにした、軽率で稚拙な行為だった」と話しているということです。大阪府警は２日付で警部補を停職６か月の懲戒処分とし、警部補は依願退職しました。

大阪・天王寺動物園のホッキョクグマ・ゴーゴ君にお嫁入りすることが決まったバフィンさんが２日、浜松からゴーゴ君の待つ大阪にやって来ました。
天王寺動物園のホッキョクグマ・ゴーゴ君（６）。きょうは待ちに待った特別な日・・。ついにお嫁さんがやって来るのです。お嫁入りするのは静岡にある浜松市動物園のバフィンさん（１９）。バフィンさんは去年、一緒に暮らしていたオスが死んで独り身となっていました。人間でいうと１８歳前後だというゴーゴ君に対してバフィンさんは４０歳前後。ゴーゴ君にとっては頼りになる姉さん女房です。午前９時半。出発の時です。１８年間暮らした浜松を離れるのは寂しいですが、全ては元気な赤ちゃんを産むため。ファンからもらった寄せ書きと、遊び慣れたおもちゃを持って、いざ、ゴーゴ君の待つ大阪へ向かって出発です。
【浜松市動物園の担当者は】「寂しい気持ちと、頑張ってきて下さいねっていう両方の気持ちですね。一日も早く赤ちゃんの誕生を知らせてほしいなと思います」
バフィンさんは浜松からトラックに乗って引っ越します。大阪まで３００キロ近くの長旅です。こちらはその到着を待ちわびるゴーゴ君。花嫁はまだかとソワソワ・・ソワソワ・・。そして・・。
【記者】「浜松を出てから約４時間半。バフィンさんを乗せたトラックが今天王寺動物園に到着しました。ファンが動物園の人が、何よりゴーゴ君がその到着を待ちわびていました」
ついに天王寺動物園にやって来たバフィンさん。大勢の人に迎えられちょっとびっくりしている様子。対するゴーゴ君は・・。初めて見るお嫁さんに立ち上がって大興奮！「こんなゴーゴは見たことない」と飼育員たちも目を丸くするほどです。
【天王寺動物園 長瀬健二郎園長】「かなりヒートアップしてるので（水に入って）体温下げなあかんのでしょうね。お嫁さんの匂いをだいぶ感じてるはずなんで。喜びの表現だろうと思うんですけどね。」
【ゴーゴ君ファン】「無事に到着してくれたのが一番。あとは２頭の相性が良かったらいいな」「ゴーゴが立ち上がって一生懸命見てて、絶対バフィンちゃんとばっちりだと思いました。めっちゃうれしいです」
１週間ほどは、環境に慣らすためゴーゴ君からは見えない檻に入れられるバフィンさん。フェンス越しにご対面となるということで、それまでゴーゴ君のソワソワは続きそうです。

京都大学などの入試問題が試験中にインターネットに投稿された問題で、投稿に使われた携帯電話が東北地方で契約されたものであることがわかりました。
京都大学や同志社大学など４つの大学の入試問題が、試験時間中にインターネットの掲示板に投稿され、回答が寄せられた問題。
京都府警と警視庁が掲示板を運営するヤフーに情報提供を求め、ＩＰアドレスを特定した結果、投稿には全て「ＮＴＴドコモ」の同じ携帯電話が使われていたことがわかりました。
これを受け、警察がＮＴＴドコモに契約者に関する情報を求めたところ、この携帯電話が東北地方で契約されたものであることが新たにわかりました。
警察は今後、東北地方に捜査員を派遣するなどして、入試問題を投稿した人物の特定を進める方針です。
また、同志社大学は、ネットに流出した英作文の問題について約４９００枚の答案全てを調査した結果、掲示板に寄せられた回答と一部似ているものが数十枚あったと発表しました。
同志社大学は今後、警察からの依頼があれば調査結果の提供に応じることにしています。

大阪府の橋下知事は性犯罪の前歴者に対して、ＧＰＳ端末の携帯を義務付ける条例の制定を検討する方針を示しました。
今日の府議会で「子どもや女性が被害者となる性犯罪は、これは絶対に許せない犯罪」と発言した橋下知事。
性犯罪の前歴者が、どこにいるのかを警察が常に監視するため、前歴者にＧＰＳ端末の携帯を義務付ける条例を設けることが出来ないかというのです。
背景にあるのは大阪府の性犯罪の多さです。
去年は強制わいせつの認知件数が全国で最も多く、婦女暴行も東京に次いで２番目の多さとなりました。
しかし、刑期を終えた人を常に監視するのは重大な人権侵害にあたる可能性もあります。
橋下知事は「自治体でどこまで踏み込めるのか悩ましいが、刑罰に当たらないような形で何らかの条例化は出来ないのか、検討を指示したいと思います」と話しました。
橋下知事は今後、大阪府警や法律の専門家などと慎重に議論を進める方針です。

兵庫県尼崎市のクボタの工場周辺にすむ男性がアスベストによる石綿肺で死亡し救済を求めていた問題で国は周辺住民として初めて救済を認定しました。
重い「石綿肺」を患い、去年９月にこの世を去った鶴谷きよ量さん。
鶴谷さんの肺の中からは、１グラムあたり５８００万本ものアスベストの繊維が見つかりました。
１９５４年から１８年間、毒性の強いアスベストを使っていたクボタ旧神崎工場のすぐ近くに住んでいました。
鶴谷さんは去年８月、「石綿肺」を患ったのは工場が出したアスベストが原因だと国に救済金を申請しましたがその１ヶ月後、鶴谷さんは死亡、国は先月になってようやく鶴谷さんを救済の対象として認めました。
労働者ではない石綿肺の患者が救済の対象となるのは初めてです。
鶴谷さんの妻照子さんは、「早く（結果が）知りたいなと言いながら死にました。やっと認めてもらえましたよと（主人に）報告しました。国は、周りの石綿肺患者も楽にして欲しい」と話していました。
今回の国の決定を受け、クボタも自社の救済金制度の適用を検討することを明らかにしました。

徳島県上勝町では、料理に春の彩りを添える「桃の花」の出荷が行われています。

人口１８００人ほどの上勝町は、庭先に植えた草木の葉っぱを料理の「つまもの」として出荷する「葉っぱビジネス」で有名になった町です。「ひな祭り」が近づいたこの時期に出荷されるのは「桃の花」。農家の人たちは小さな蕾をつけたばかりの枝を切り取り、温室ハウスの中で蕾の開き具合を調整しながら、程よい長さに揃えていきます。そして乾燥を防ぐための霧吹きをしたあと、１２本ずつパックに詰めていきます。この時期には、およそ１万４０００パックが全国に出荷され、「桃の花」は料亭などの「ひな祭り」の一品に春の彩りを添えます。

九州新幹線の全線開通まであと１０日となり、九州の４つの県のゆるキャラたちが新大阪駅でＰＲ活動を行いました。

新大阪駅に集まったのは、熊本県の「くまモン」をはじめ、福岡・佐賀・鹿児島県のゆるキャラたちです。九州新幹線の全線開通まで残り１０日となり、ゆるキャラたちは地元へ関西の客を呼び込もうと旅行パンフレットを配ってアピールしました。新幹線の利用者は、「私も熊本から来ていて今から新幹線で帰ります。全線開通すると直接行けるようになるから嬉しいです」と話し、くまモンファンの女性は、「いよいよだなというのがあるのですが、開通してもくまモンさんには帰って欲しくない。帰らないでね」と少し複雑な気持ちを話しました。ゆるキャラたちは今月１２日まで関西各地でＰＲ活動を続けます。

兵庫県尼崎市のクボタの工場周辺にすむ男性が、アスベストによる石綿肺で死亡し、救済を求めていた問題で、国は周辺住民として初めて救済を認定しました。
兵庫県尼崎市のクボタの旧神崎工場のすぐ近くに住んでいた鶴谷きよ量さんはおととし、石綿肺と診断され、去年６９歳で死亡しました。
クボタは１９５４年から１８年間、毒性の強いアスベストを使って工業製品を作っていて、鶴谷さんが石綿肺を患ったのは、工場が出したアスベストが原因だと救済金の申請をしていました。
国は労働者以外で、周辺住民としては初めて救済の対象として認めました。
妻の照子さんは、「早く（結果が）知りたいなと言いながら、死にました。『やっとやっと、認めてもらえましたよ』と、きのう報告しました」と話しました。
クボタは「当社の救済金制度の適用にむけて、検討を進めてまいります」とコメントしています。

２日朝早く、大阪市内で車の窓ガラスが割られ、バッグなどが奪われる事件が３件ありました。
同じ手口の強盗は先月から相次いでいます。
午前４時２０分ごろ、浪速区桜川３丁目で男性（６０）が車を停め運転席で寝ていたところ、男に助手席側の窓ガラスを割られ、カバンを奪われました。
バッグには現金は入っておらず、男は白っぽい車で逃走しました。
また約５０分後、北区芝田１丁目でも車の中で寝ていた女性が、男に同じ手口で現金約１万４０００円が入ったセカンドバッグを奪われ、さらにその１０分後には、北区曾根崎１丁目でも男性が同様の被害に遭いました。
３人ともケガはありませんでした。
同じ手口の強盗は先月２３日以降、相次いでいて、警察は関連を含め捜査しています。

堺市などで女性に睡眠薬が入ったジュースを飲ませる手口で、１３件の強盗婦女暴行事件を起こしたとされる男の初公判で、男は起訴事実の一部を否認しました。
強盗婦女暴行などの罪に問われているのは、住所不定・無職の前田孝行被告（４３）です。
起訴状によりますと、前田被告はおととし２〜８月、堺市などで通行中の女性に睡眠薬入りの飲み物を飲ませて車に連れ込み、暴行して現金を奪ったなどとして、１３件の事件で起訴されています。

２日の初公判で、前田被告は婦女暴行の罪については認めましたが、「現金を盗ろうとは考えていなかった」と起訴事実の一部を否認しました。
一方、検察側は冒頭陳述で、「少ない小遣いに困っていて、初めから現金を奪うことも考えて犯行に及んだ」と指摘しました。

今月１２日の九州新幹線開業で盛り上がるご当地のグルメを集めた物産展が、大阪市内の百貨店で開かれています。
２日から始まった九州物産展の会場では、熊本県のご当地キャラクター「くまモン」が来店する客を出迎えました。
この催しは、今月１２日の九州新幹線開業にちなんで行われたもので、会場には辛子明太子や馬刺しなどご当地グルメの店が集まりました。
熊本城の中でしか食べることができない「本丸御膳」を再現した弁当や、天草の荒波にもまれた鯛のおにぎりなど、関西で日ごろ味わえない地元の味が堪能できます。
会場を訪れた人たちは、「九州が故郷。懐かしいものあるかなと思って来たんです」「ぜひ、（九州新幹線に）乗って帰りたいなと思います」「（九州に）なかなか、行くとなったら難しいので」「いろんな所のを食べて、旅気分が出てくると思う」などと話していました。この催しは今月８日まで行われています。

お水取りの名で親しまれている奈良・東大寺の修二会が始まり、燃えるたいまつが古都の夜空を焦がしました。
お水取りを行う練行衆と呼ばれる僧侶が、松明を道灯りに二月堂の階段を登っていきます。そして、舞台から松明が突き出され火の粉が舞い散ると見物客から大きな歓声があがりました。お水取りは、奈良時代から続く伝統行事で僧侶が二月堂の本尊である十一面観音に罪を懺悔し、豊作を祈ります。夜にも修行をするため移動の際にかかげられる大きな松明が注目を集め、多くの人が訪れるようになりました。「お水取り」は１４日まで行われ１２日にはさらに大きな籠たいまつが上がります。