ケータイと人の未来

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トップカンファレンスI

日時・会場

 3月17日(木)13:30-15:00

知恩院和順会館 和順ホール 

[定員200名]

 

テーマ

「ケータイは世界を変え、救うか-グローバルにもたらされる奇跡-」

 

 ■内容

ケータイは、途上国においては通信手段のみならず金融や安全面でも人々の暮らしを根底から変え得るツールとなっている。グローバルなケータイの普及がもたらすインパクトと新たなケータイビジネスの可能性を議論する。

<パネリスト>

「インドにおけるモバイル事業の取り組み」
キャリアの海外展開が注力される中、NTTドコモでは海外キャリアへの出資を積極的に進めており、その一環としてモバイル事業が急成長するインドのTATA社のモバイル事業に出資を行いました。ネットワーク整備やサービス開発の各種ノウハウや技術支援においては文化や歴史等の相互理解の重要性を痛感しました。今回はこれらの取り組みについてご紹介します。
阿佐美 弘恭氏
((株)NTTドコモ 執行役員 コンシューマサービス部長)


「より環境にやさしい未来に向けて-続くグラミンフォンの挑戦」
グラミンフォンはバングラデシュ社会の発展に大きく貢献きており、その代表例として、ヴィレッジフォンは農村部に住む21万人以上(大半は女性)のヴィレッジフォン・オペレーターに所得獲得の好機会を提供し、テレセンターは地方でのインターネット、テレビ会議などの幅広い最新サービスの利用を可能にしている。さらに、当社では電力網のない地域において風力やソーラーといった再生可能エネルギーによる基地局への電力供給を行っており、その余剰電力を地域社会に還元するパイロット・プロジェクトを立ち上げ、広大な規模で展開できるモデルの確立を目指している。
ムハマド・アリフル・アラム氏
(GrameenPhone, Limited  気候変動プロジェクトリーダー/副ジェネラルマネージャー)


「ICTで貧しい人々に手を差しのべる」
これまでの方法による技術の商品化は、世界最大のコミュニティである貧困層にとって必ずしも役立つものになっておらず、途上国が抱える様々な問題は、貧しい人々の視点に立って彼らが何を必要としているかを考えることにより解決可能となる。九州大学とグラミン・コミュニケーションズ(バングラデシュ)は、社会ニーズに沿った技術と製品開発を研究する取組を開始しており、電子通帳、農業向け社会情報基盤、移動診療所といった我々が開発した新しいアイデアを紹介する。
アシル・アハメッド氏
(九州大学大学院システム情報科学研究院特任准教授/グラミン・コミュニケーションズプロジェクトディレクター)



<コーディネーター>

岡田 昌治氏 (九州大学知的財産本部特任教授)

 


【登壇者プロフィール】

 

阿佐美 弘恭氏.jpg阿佐美 弘恭氏
株式会社NTTドコモ執行役員兼コンシューマサービス部長。2003年からNTTドコモにおいて携帯電話を利用した位置情報サービスやクレジットサービスの企画・開発に従事。その後、コンテンツやポータル分野を担当。iモードを中心としたコンシューマ向けサービスの責任者。最近では、インド・フィリピン等、出資先キャリアのサービス開発支援に携わる。1980年日本電信電話公社(現NTT)入社、NTTドコモにおいてはユビキタスビジネス部担当部長、マルチメディアサービス部担当部長、コンテンツ&カスタマ部長などを歴任し、2008年7月より現職。



  Mohammd Ariful Alam.jpgムハマド・アリフル・アラム氏
GrameenPhone, Limited(グラミンフォン) 気候変動プロジェクトリーダー/副ジェネラルマネージャー。グラミンフォン社は、ノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏率いるグラミンのファミリー企業でバングラデシュ最大の携帯電話会社。アラム氏は米デブライ大学にて情報科学学士取得後、バングラデシュSouth Limited社、UNIQA Software & Systems Ltd.を経て、2007年GrameenPhone, Limited入社。副管理エンジニア、マネージャーを経た後、2009年より現職。同社にて気候変動プログラムの推進、再生可能エネルギーに関するプロジェクトなど、多くの環境関連プロジェクトの推進、管理、分析等を行っている。MBA(バングラデシュ ノース・サウス大学)。



 

アシル・アハメッド氏.jpg
アシル・アハメッド氏
九州大学大学院システム情報科 学研究院特任准教授(九州大学次世代研究スーパースター養成プログラム・SSP研究員)、グラミン・コミュニケーションズプロジェクトディレクター。東北 大学電気通信研究所客員研究員、日本アバイア研究所(元ベル研)、NTTコミュニケーションズ先端IPアーキテクチャセンターを経て2007年2月より現 職。開発途上国における社会情報基盤構築に関する研究開発に取り組む。著書に『BOPを変革する情報通信技術 バングラデシュの挑戦』(集広舎)。





<コーディネーター> 

 

岡田 昌治氏.jpg岡田 昌治氏
九州大学知的財産本部特任教授。グラミン・クリエイティブ・ラボ@九大エグゼクティブディレクター。ニューヨーク州弁護士。ワシントン大学(シアトル)経営学修士(MBA)。1953年、福岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、NTT入社。米国の子会社などで国際法務を中心に国際ビジネスを担当。2001年よりITベンチャーやエンターテインメント企業などの顧問歴任。2010年より現職。ムハマド・ユヌス氏の新刊『ソーシャル・ビジネス革命』(早川書房)を監修。













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