ボスワース氏「北の政権交代が目標ではない」

ケリー上院外交委員長「米朝2者会談開催の必要ある」

 米国務省のスティーブン・ボスワース北朝鮮担当特別代表は1日、「オバマ政権の対北朝鮮政策目標は『政権交代(regime change)』ではない。わたしたちはただ、根本的な関係改善のために北朝鮮政権の『行動変化』が必要だと考えている」と語った。

 これは、ボスワース特別代表が同日、上院外交委員会の公聴会に出席し「北朝鮮は、わたしたちが彼らの政権を何としてでもつぶそうとしているという恐怖の中で行動する必要はないと思う」とし、述べたもの。

 そして、「北朝鮮の崩壊を待つべき」という一部の主張については「北朝鮮の崩壊が韓半島(朝鮮半島)安定に向かう道だという確信は持っていない。わたしたちは将来のある時点で(わたしたちが)見たい通りではなく、今わたしたちが見ている通りの北朝鮮に対処しなければならない」と語った。

 また、民主党のジョン・ケリー上院外交委員会委員長は同日、「適切な時期に米国と北朝鮮の間で2者会談を開催する必要がある。韓国と緊密に協議しながら、適切だと判断される時期に米国が北朝鮮と2者会談を始めるのが最善の選択」と述べた。

 これに対し、ボスワース特別代表は「わたしたちは対話のための対話は望まない。わたしたちが北朝鮮に望むのは、過去の合意を履行するという複数の証拠だ」と語った。さらに、韓国国内の戦術核再配備の可能性に関する質問には「韓国には北朝鮮の攻撃を抑止するために使用できる非常に十分な手段が複数ある。(戦術核の再配備は)検討対象ではない」と答えた。

ボスワース特別代表(写真左)、ケリー上院外交委員長

ワシントン=イム・ミンヒョク特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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