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【社会】

レトロ浅草駅 復活へ 80年前誕生時の姿に

2011年3月3日 07時06分

新装後の東武浅草駅ビルのイメージ(東武鉄道提供)

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 東武伊勢崎線浅草駅(東京都台東区)のビルが、八十年前の姿に復元されることになった。外壁を改修し、百貨店併設ターミナルビルとして開業した当時の、重厚なネオ・ルネサンス(近世復興)様式をよみがえらせる。来週にも着工し、東武沿線に建設中の東京スカイツリー(墨田区)が開業する来年春の完成を目指す。

 東武鉄道は改装の理由を「浅草駅は東京スカイツリーの玄関口となる。利便性を高め、一大繁華街・浅草のシンボルだったビルを復活させて活性化を図りたい」と話す。

 東武によると、地上七階、地下一階の浅草駅ビルは一九三一(昭和六)年五月に完成。二階には東武線の始発駅が、「浅草雷門駅」(当時)として開業した。

 同十一月には百貨店「松屋」が開店。日本最古といわれる屋上遊園地、関東初のエスカレーターも設置された。東京大空襲により内部は焼けたが、建物は残った。

 七四年の改修時に全体をアルミ材で覆ったため、アールデコ調の外壁は見えない。今回、アルミ材を外して外壁を改修、耐震補強工事も施す。撤去された屋上正面の時計塔も復活させる。

 合わせて二階コンコースに待合室を新設、北側にある外国人旅行センターを、利用客が多い中央口に移す。

 同ビルの松屋は、業績不振のため昨年、売り場面積を半分以下に縮小した。ビルは現在も四〜七階と屋上が空室のままで、東武がテナント誘致を進めている。

(東京新聞)

 

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