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【プロ野球】

沢村 完璧4イニング1安打無失点

2011年3月3日 紙面から

巨人−西武 1回表、本拠地初登板の巨人・先発沢村は、先頭打者を迎える前に余裕の笑顔=東京ドームで

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 オープン戦の初先発にして本拠地でのデビュー戦。それでも、巨人の沢村は臆さず普段通りの力を発揮できる。4イニングを1安打、無失点。相手の先発で大学時代からのライバルである西武・大石を内容で上回り、巨人・沢村が首脳陣の評価をさらに上げた。

 日本のチームとの対外試合は初めて、相手は中島、中村らリーグを代表する強打者が並ぶ西武打線。加えて3万4000人を超える大観衆。それでも「緊張はなかった。声援に応える投球をしたかった」と平常心は揺らがなかった。

 立ち上がりに思わぬミスを連発した。阿部の要求と違う球種を立て続けに投げた。「影になってサインが見えづらかった」。それでも動揺しない。中島に対して3ボールとしながら、フルカウントまで盛り返して最後は直球で見逃し三振。新人離れした技を見せたのは、2回のG・G・佐藤、3回の中村を相手にした場面。意図して曲がり幅を大きくしたスライダーで、いずれも狙い通りの空振り三振。「あのスライダーはストライクからボールになる球。ストライクを取りにいくスライダーとは軌道が違う」。4イニングでわずか54球。無四球、4奪三振。3球以内に2ストライクまで追い込めなかったのは打者13人で1人だけ。すべてに申し分なかった。

 「仕事」という言葉を好んで使う。三振へのこだわりを聞かれると「三振で野球はやらない。投手は打者を打ち取るのが仕事」。取材への心構えについては「ファンに思いを伝えるのもプロの仕事」。野球を仕事に選んだ自覚を持ちながら日々を過ごしている。

 原監督は「最高。堂々たるものだった」と絶賛した。次回は12日のオリックス戦(京セラドーム大阪)での先発が有力。「これからも1日ずつ、やるべきことをやるだけ」。紅白戦、練習試合を含めて、いまだ無失点。剛腕のどこまでも穏やかな春は続く。 (永山陽平)

 

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