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【大相撲】

80万円で八百長? 「現役三役から誘われた」新証言

2011年3月3日 紙面から

 80万円で八百長を持ちかけられた−。大相撲八百長問題を調べている特別調査委員会の事情聴取の中で、調査対象者が「現役三役力士から80万円で八百長を持ちかけられた」と具体的な証言をしていることが、2日分かった。また、八百長を認めている竹縄親方から、当初の14人以外に新たな関与者の名前が出ていることも判明。特別調査委もそれを認め、すでに事情聴取を始めていることを明らかにした。その中には親方衆も含まれているとみられ、問題はさらに拡大の様相を帯びてきた。

 80万円という八百長の金額、そして持ちかけてきたのが現在も現役で活躍する三役力士。特別委の調査の中で浮かび上がってきたのは衝撃的な証言だった。

 特別委は八百長を認めた竹縄親方(元幕内春日錦)ら3人、八百長メールに名前が登場している10人、理事会で名前が挙がった霧の若の計14人を中心に、東京都内で先月23日から再聴取を開始している。今回の証言はその中の人物から出たとみられる。

 また、14人以外に新たな名前が挙がっていることに関し、春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「(竹縄親方が)調査委に言ってるかもしれない」とし、特別委も竹縄親方から名前が出たことを認めた。ただ、一部で2日に報じられた40人という数字は否定している。

 問題なのは、新たな名前の中に親方衆が含まれている可能性があることだ。関係者によれば、その中には力士だけでなく、現在も後進の指導にあたっている親方もいるという。特別委がどこまでさかのぼって調査するかによるが、事態はさらに拡大しそうだ。

 八百長を認めれば処分を軽減するという“ニンジン作戦”で再調査を開始した特別委。「80万円で八百長を持ちかけた三役力士を聴取をするのか」という質問には否定したが、新たに名前が挙がったその他の人物については、すでに聴取を始めているという。

 一方、その中のすでに聴取を受けた人物の関係者は「正直に言わないとクビになるよ、というような言い方をされたと言っていた」という。それが本当ならあまりにも強引。証言の段階でそこまで追い詰めていいのかという疑問も出てくる。

 特別委は今月中旬までを調査のめどにしているが、ますます混迷の様相を帯びてきた。

 

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