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ニュージーランド大地震 安否不明の日本人家族が現場訪問、家族からは絶望の声も

フジテレビ系(FNN) 3月3日(木)2時1分配信

ニュージーランドの地震で、いまだに安否がわかっていない28人の日本人の家族らが2日、初めてビルの倒壊現場を目の当たりにした。発生から1週間が過ぎ、これを機に、いったん帰国を検討する家族も出始めている。
日本人の行方不明者の家族たちが乗ったバスが、一般の車は規制されていて入れない被災現場へと入っていった。
家族たちの現場訪問は、地震発生から1週間が過ぎ、ようやく実現した。
「現場に行きたい」という、安否不明の日本人28人の家族の願いが、ようやくかない、倒壊現場を訪問する許可が下りた。
しかし、周囲の建物が倒壊するおそれがあることから、車から降りることが許されず、家族を乗せたバスは、現場となったCTVビルの前を、およそ3分かけてゆっくりと進んだ。
蓮本優喜さん(22)の父・豊さんは「この現地に来た時に、わずかな望みを持って飛んで来たんですが...。きょうの現場を見学した時に、そのわずかな望みも絶たれたなという感じがしました」と話した。
窓越しに見る倒壊現場に、手を合わせる家族や、涙ぐむ家族もいたという。
蓮本優喜さんの父・豊さんは「わたしたちは、子どもたちが短い人生を精いっぱい生きたことに対して、ほめてやりたいと思います。最後は、DNAの鑑定しかないと思っております」と話した。
家族から漏れる、絶望の声。
日本人の被災者家族を乗せたバスが、被災地から戻ってきた。
その表情は、震災の大きさを目の当たりにしたためか、厳しい表情が見てとれた。
現地で安否情報を待ち続ける家族からは、うつむき加減で、疲れ切った様子がうかがえる。
こうした中、家族の心のケアにあたっている富山県の医療チームの第2陣が、現地に入った。
富山県の医療チームは「(家族は)かなり心労とか、体力的にも疲労がちょっと見えてきているかなというのが、明らかだと思います」と話した。
崩れ落ちたCTVビルの現場では、懸命な救助活動の成果か、がれきの山は、ほぼなくなっている。
現場では、日本の救助隊の姿も見ることができた。
地震発生から9日目、捜索活動は今も懸命に続けられている。
地震による死者は160人となったが、日本人の身元判明につながる情報は入っていない。

最終更新:3月3日(木)2時1分

Fuji News Network

 

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