2011年3月3日5時30分
問題が投稿されたのは、京都大のほか同志社大(京都市)、立教大(東京都)、早稲田大(同)の4大学。いずれもIDは同じ「aicezuki」だった。
今年の入試で監督を務めた立教大の30代の男性准教授は、「残念」と漏らした。准教授は「不正を見抜くために監督しているのではない」とした上で、「受験生が安心して力を発揮できるように見守るのが仕事。こういうことが起こると、監督を強化せねばならず、双方にとって不幸なことになる」と話した。
文部科学省の、子どもとネットに関する調査研究の協力者を務めている大阪府寝屋川市教委の竹内和雄指導主事は「やっぱりこういうことが起きたか」と思った。竹内指導主事によると、ネット掲示板にわからない問題を書き込み、答えを聞くという勉強法は、2〜3年前から当たり前になっているという。「子どもたちは先生に聞くより気楽に聞けると重宝している。今回はそれを悪用されてしまったのかもしれない」