2011年1月21日 13時51分 更新:1月21日 13時53分
北朝鮮による拉致被害者の有本恵子さん(行方不明時23歳)の両親が、ジャーナリストの田原総一朗氏(76)の「外務省も生きていないことは分かっている」とのテレビ番組での発言で精神的苦痛を受けたとして1000万円の慰謝料を求めた訴訟で、田原氏が外務省幹部への取材を録音したテープの提出を命じた神戸地裁決定について、大阪高裁が田原氏側の即時抗告を認め、決定を取り消したことが分かった。決定は20日付。
決定で大阪高裁は「テープを提出させることが必要不可欠とは認められないから、取材源の秘密は保護に値すると考えられる」と判断した。【重石岳史】