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【国際】

ロシア、北方領土に巡航ミサイル 北海道の一部射程内も

2011年3月1日 23時01分

 【モスクワ共同】ロシア軍参謀本部高官は1日、北方領土を含む千島列島(クリール諸島)に対艦巡航ミサイル「ヤホント」や対空ミサイルシステム「トールM2」が配備されると述べた。インタファクス通信が伝えた。千島列島の主要な軍事拠点は北方領土の択捉、国後両島にあり、同ミサイルも両島に配備される可能性が高い。

 ヤホントは音速で飛行し、軍艦を標的にする最新鋭ミサイル。射程200〜300キロで、両島に配備されれば北海道の一部が射程に入る可能性がある。トールM2は同時に4発の対空ミサイルを四つの標的に向けて発射でき、北方領土の海上、対空防衛力は格段に向上する。日本政府の反発は必至だ。

 高官はまた、択捉島には対戦車ミサイルなどを搭載する攻撃ヘリコプターMi28が配備される計画だと述べた。

 高官は、千島列島での軍備増強案が既にセルジュコフ国防相に提出されたと述べており、ヤホントやトールM2の配備も含まれているとみられる。

 ロシアのメドベージェフ大統領は昨年11月にロシア国家元首として初めて北方領土・国後島を訪問。菅直人首相は今年2月7日に訪問を「許し難い暴挙」と非難した。

 大統領は同9日、北方領土を含む千島列島を「わが国の戦略的地域」と述べ、現地での軍備増強を指示していた。

 

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