前田五郎さん:雑誌で犯人視 朝日新聞出版などに賠償命令

2011年1月25日 18時47分

 漫才師の中田カウスさんに脅迫状が送られた事件に絡み、元「コメディNo.1」の前田五郎さん(68)が、「週刊朝日の記事で犯人視されて名誉を傷つけられた」として、朝日新聞出版などに約8300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、大阪地裁であった。村岡寛裁判長は「犯人とされて名誉が傷つけられた」と認め、550万円の支払いを命じた。これに対して朝日新聞出版は同日、判決を不服として大阪高裁に控訴した。

 判決によると、週刊朝日は09年6月5日号で「『犯人』は吉本芸人だった!!」とする見出しの記事を掲載。脅迫状と前田さんの筆跡が同じ可能性が高いとする鑑定結果を報道した。

 村岡裁判長は、鑑定について「鑑定者の主観的判断によるところが大きく、犯人と判断するには足りない」と指摘。そのうえで「記事の見出しは犯人と断定するもので、原告の社会的評価を低下させた」と判断した。【日野行介】

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