コートジボワール:カカオ豆を禁輸 値上がりの恐れ

2011年1月25日 11時16分 更新:1月25日 11時28分

 【ヨハネスブルク高尾具成】昨年11月の大統領選後の混乱が続くアフリカ西部コートジボワールで、国際社会から「新大統領」として承認されているワタラ元首相が24日、主要輸出産品のカカオ豆の生産・販売業者らに対し、1カ月間の輸出禁止を命じた。同国のカカオ豆生産は世界の4割弱を占めており、価格上昇や市場の混乱も懸念される。

 選挙で敗北後も大統領の座に居座り続けるバグボ氏は、港湾施設などカカオ豆の供給ルートから資金を得ているとされ、ワタラ氏は輸出禁止措置でバグボ陣営に財政的圧力をかける狙いとみられる。

 ワタラ氏は声明で「禁止令に違反した生産者や輸出業者は、違法なバグボ政権に財政支援しているとみなす」と警告した。ただ、ワタラ氏は警察や税関など治安関係機関を掌握しきれておらず、輸出禁止令の実効性は未知数だ。

top

PR情報

スポンサーサイト検索

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド