岡田幹事長:小沢氏処分方針変えず

2011年1月24日 22時37分 更新:1月25日 0時50分

衆院本会議で外交演説を聞く小沢一郎民主党元代表=国会内で2011年1月24日、藤井太郎撮影
衆院本会議で外交演説を聞く小沢一郎民主党元代表=国会内で2011年1月24日、藤井太郎撮影

 民主党の岡田克也幹事長は24日の記者会見で、近く強制起訴される小沢一郎元代表への処分について「今まで起訴された場合(処分の判断を)裁判終了まで待ったことはない」と述べ、離党勧告などの処分に踏み切る考えを改めて強調した。一方で「元代表に関する処分なので重い。多くの意見を聞いて判断する」とも述べ、小沢氏の対応を見極める考えを示した。

 民主党は同日、両院議員総会を開いたが、小沢氏に近い議員から「無罪になる。党内で(処分の)議論を起こすのは筋違いだ」(階猛衆院議員)と、執行部への反発が続出。菅直人首相は「政治とカネの問題は政治家の責任で説明するのが本来のあり方だ」と述べた。

 同日の役員会は、岡田氏が衆院政治倫理審査会(政倫審)の招致議決の断念を報告した。

 一方、安住淳国対委員長は24日午後、自民党の逢沢一郎国対委員長と会談。小沢氏の問題をめぐる協議は、衆院予算委員会の理事会で行うよう打診した。証人喚問の舞台となる予算委に協議の場を移すことで、政倫審の議決断念を区切りとせず、小沢氏に国会で説明を迫る姿勢を崩していないことを示す狙いがあるとみられる。与野党は、予算委の実質審議入りに先駆け、27日に幹事長・書記局長会談を開くことでも合意した。

 ただ、社民党を除く野党は小沢氏の証人喚問を要求しており、「民主党が党内をまとめなければらちがあかない」(逢沢氏)と攻勢をさらに強める構えだ。【横田愛、念佛明奈】

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