2011年1月24日 20時30分 更新:1月24日 23時32分
トヨタ自動車は24日、10年のグループ世界販売台数(子会社のダイハツ工業、日野自動車を含む)が前年比8%増の841万8000台(速報)になったと発表した。米ゼネラル・モーターズ(GM)も同日、10年の世界販売台数が12%増の838万9769台になったと発表しており、販売台数でトヨタが3年連続世界一となった。
トヨタの販売増は、リーマン・ショック前年の07年以来3年ぶり。新興国の需要増や、国内でのエコカー補助金の駆け込み需要に支えられ、2年ぶりに800万台を回復した。特に国内販売は10%増の220万台と6年ぶりに前年実績を上回った。
トヨタ単独の世界販売も3年ぶりに増加に転じ、8%増の752万台となった。うち国内は14%増の156万台、海外は6%増の596万台。海外では中国を含むアジアで24%増の189万台だったが、北米193万台(2%減)、欧州78万台(11%減)と、米欧市場では苦戦した。
一方、GMは新興国の好調に支えられ、中国での販売を29%増の235万台と大きく伸ばし、米国の221万台(6%増)を初めて上回った。ブラジルやメキシコ、ロシアでも2ケタ増を記録。世界販売でのトヨタとの差は、09年の約33万台から3万台弱にまで縮小した。【鈴木泰広、米川直己】