大相撲初場所:白鵬14勝、豊ノ島は三役復帰へ 千秋楽

2011年1月23日 19時59分 更新:1月23日 20時54分

魁皇を送り出しで降した白鵬(右)=両国国技館で2011年1月23日、須賀川理撮影
魁皇を送り出しで降した白鵬(右)=両国国技館で2011年1月23日、須賀川理撮影

 大相撲初場所(東京・両国国技館)は千秋楽の23日、14日目に6場所連続優勝を決めた白鵬が魁皇を落ち着いて送り出し14勝目。18回目の優勝に花を添えた。琴欧洲は把瑠都を寄り倒して、大関陣で唯一2けたの10勝目。魁皇と把瑠都は9勝止まり、カド番脱出の日馬富士は稀勢の里に押し出されて8勝に終わった。豊ノ島は7連勝で勝ち越し、来場所の三役復帰を確実にした。三賞は、先場所に続いて白鵬を破った稀勢の里が2場所連続の殊勲賞、11勝の琴奨菊が技能賞と両関脇が獲得。敢闘賞は最後まで優勝争いに残った11勝の隠岐の海が初受賞した。

 【花道】

 ○…白鵬は魁皇を送り出しで降し、6場所連続優勝を白星で締めくくった。稀勢の里に先場所に続き不覚を取ったり、風邪を引いたりした15日間は「いろんな意味で長く感じた」。それでも「『けがや病気はけいこで治せ』という言葉が頭にあった」という。千秋楽の朝には妻の紗代子さんが第3子となる次女を出産。「終わってみればおめでたいことばかりだった」と充実感に浸った。表彰式後には「一緒に賜杯を抱きたい」と、入門から指導を受け場所前の名跡変更で部屋の師匠になった宮城野親方(元前頭・竹葉山)とともに、写真に納まっていた。

 ○…負け越しの瀬戸際からはい上がった豊ノ島が、来場所での三役復帰に大きく前進した。2日目から7連敗し後が無くなったが、その後は負け知らずの7連勝。この日も双差しから外掛けで玉鷲を転がし、勝ち越しを決めた。「二本入って勝負に出た。うれしいですよ」と舌も滑らか。先場所は白鵬との優勝決定戦に進出し、場所を盛り上げる立役者となっただけに「(連敗していた時は)笑顔で千秋楽を迎えられるなんて思えなかった。本当にうれしいよ」と相好を崩した。

 【三賞】

 ◆殊勲賞 稀勢の里(きせのさと、東関脇=10勝5敗)本名・萩原寛。茨城県牛久市出身。24歳。鳴戸部屋。02年春場所初土俵。188センチ、169キロ。2場所連続4回目。

 ◆敢闘賞 隠岐の海(おきのうみ、東前頭13枚目=11勝4敗)本名・福岡歩。島根県隠岐の島町出身。25歳。八角部屋。05年初場所初土俵。190センチ、152キロ。初受賞。

 ◆技能賞 琴奨菊(ことしょうぎく、西関脇=11勝4敗)本名・菊次一弘。福岡県柳川市出身。26歳。佐渡ケ嶽部屋。02年初場所初土俵。180センチ、169キロ。07年九州場所以来3回目。

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