大阪都構想:住民のチェック機能低下を問題視 片山総務相

2011年1月22日 13時26分 更新:1月22日 13時31分

 大阪府の橋下徹知事と片山善博総務相は22日、読売テレビの報道番組に出演し、橋下知事が代表を務める地域政党「大阪維新の会」の政治手法について激論になるシーンがあった。片山総務相は番組終了後、記者団に、維新が掲げる「大阪都構想」について「どちらかと言えばネガティブだ」との立場を表明。都構想の実現には法改正が必要なため片山総務相の意向は重要で、両者の論争は注目される。

 維新は春の統一地方選で、大阪府、大阪・堺両市の3議会での過半数獲得を目標に掲げる。報道番組で片山総務相は、こうした動きについて「首長が根回しによって(議会を)制圧しているのと、結果として同じじゃないか」と、議会との話し合いがない点を批判。橋下知事は「大阪都構想は、大阪市役所を改編する(のが課題)。話し合いではなく、有権者に選挙で問う方法をとる」と突っぱねたが、都構想以外の課題については首長や議会とも「是々非々でやる」と説明した。

 番組終了後、片山総務相は記者団に、大阪都のように自治体の規模が大きくなることについて「住民の立場からすると、行政をチェックするのがより難しくなるのではないか」と指摘。一方、橋下知事は「全くの誤解。都構想では大阪市を8~9の特別区に再編するので、チェック機能は今より働く」と述べた。【田中博子】

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