2011年1月22日 9時31分 更新:1月22日 20時31分
宮崎市佐土原町の養鶏場で21日、鳥インフルエンザへの感染が疑われる鶏が見つかった。宮崎県は22日、遺伝子検査の結果、7羽中6羽で高病原性の「H5亜型」ウイルスを検出したと発表した。鳥インフルエンザは昨年10月以降、今回を含め7道県で感染が確認され、養鶏場での確認は2例目。県は同日午後3時までにこの養鶏場で飼育されている1万240羽すべてを殺処分した。
県は確定診断のため検体を動物衛生研究所(茨城県つくば市)に送付し、強毒性かどうかを調べる。県は家畜伝染病予防法に基づき、この養鶏場から半径10キロ以内で鶏や卵の移動を制限。移動制限区域内には46養鶏場があり、約150万羽が飼育されている。これらの養鶏場での抗体検査結果は25日までに判明する見込みで、異常が見られなければ、県は移動制限区域を半径5キロに縮小して、卵の出荷再開を目指す。
発生農場の「森孵卵(ふらん)場 尾曲農場」では、鶏舎6棟のうち1棟の鶏舎で21日夕までに、36羽が死んでいるのが見つかった。死んだ鶏2羽を含む7羽を簡易検査したところ、6羽に陽性反応が出た。その後、22日未明までに、さらに10羽が死んでいるのが確認された。【石田宗久、小原擁】