桜開花:予想競争幕開け 都心3月25日…ウェザーマップ

2011年1月21日 11時5分 更新:1月21日 14時20分

桜開花前線(ウェザーマップ作成)
桜開花前線(ウェザーマップ作成)

 民間気象会社のウェザーマップ(東京都港区)は21日、各社の先陣を切って第1回の桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した。昨年から気象庁が発表をやめ、民間気象会社が競い合う形となっており、日本気象協会やウェザーニューズも2月以降に予想を発表する予定だ。各社は「注目されているので、当てたいという気持ちはある」(ウェザーマップ)などと意気込み、桜の開花予想競争が今年も幕を開けた。

 ウェザーマップの今回の予想は、関東以西の38地点が対象。予想開花日は▽高知市、福岡市3月23日▽名古屋市、東京都心3月25日▽大阪市3月27日--などで、平年並みか少し早く咲くとみている。

 民間による予想競争元年だった昨春は、寒暖の差が激しいため予想が難しく、担当者泣かせだった。開花日をずばり的中させたのは各社とも数地点にとどまり、10日以上外れたケースもあった。

 今年は各社とも昨年の経験を踏まえ、予想モデルをバージョンアップするなど準備万端で臨んでいる。ウェザーニューズは「昨年は3月下旬に強い寒気が流れ込んだことに対応できなかった。気温の急激な変化が見込まれれば、すぐに予想に反映できるよう予測モデルをバージョンアップした」と説明する。

 一方、ウェザーマップは「寒い日と暖かい日を繰り返すという桜の時期の気温の様子をより忠実に再現できるよう、予測モデルを改善した。データの蓄積も進み、近年の傾向を加味したものになっている」。日本気象協会も「昨年のような記録的な早咲きや遅咲きといった極端な例もデータとして盛り込んで予想する」と話した。

 3社の最初の予想が出そろうのは2月中旬の予定。ウェザーマップは「開花予想で、日本の春の盛り上げに一役買いたい」と話している。【飯田和樹】

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