最終更新: 2011/03/02 20:02

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石川・金沢市主婦遺体事件 元カメラマン、「2月6日夜は自宅にいた」と妻と口裏合わせ

石川・金沢市の主婦が遺体で見つかった事件で、逮捕されたNHKの元委託カメラマン・若生康貴(わこう・やすたか)容疑者(35)は、アリバイ工作のため、妻と口裏を合わせていたことがわかった。
2日午後、NHKの元委託カメラマン・若生康貴容疑者が、死体遺棄容疑で送検された。
若生容疑者の後頭部には、自殺を図った際の傷を治療したとみられるガーゼが、2月28日の逮捕直前と同じように張られていた。
若生容疑者は、金沢市の主婦・福田春奈さん(27)の遺体を、海岸に埋めて遺棄した疑いが持たれている。
警察の調べで、若生容疑者は妻に対し、福田さんが行方不明になった2月6日夜は、自宅にいたことにするよう、口裏合わせをしていたことがわかった。
若生容疑者は、これまでの取り調べに対し、「(2月)6日の夜に福田さんと会っていない。外出もしていない」と供述し、妻も、当初の取り調べには同様の説明をしていたが、その後、若生容疑者が家にいなかったことを認めた。
若生容疑者は、6日以降も普段通り、NHKの委託カメラマンとして勤務していた。
また、若生容疑者は、カメラマンとしての仕事とは別に、クラブなどのイベントで、音楽に合わせて映像を流すビデオジョッキー「VJ WAKO」として活動していたことも判明した。
福田さんとは、そうしたイベントを通して知り合ったという。
若生容疑者を知る人は、「非常に(カメラマンの)後輩たちに好かれている、兄貴肌。以前、お会いした時に、(若生容疑者は)ジャーナリズムについて熱く語っていました」と話した。
まじめな仕事ぶりが語られる一方で、若生容疑者は2010年、友人に15万円を貸してほしいと依頼していて、借金を抱えていたとの見方もある。
2010年11月、若生容疑者から高い配当での投資話を持ちかけられ、福田さんは800万円を預けていた。
しかし、配当金が支払われなかったことから、事件当日の夜、福田さんは預けていた金の返還を求めて、若生容疑者に会いに行ったとみられている。
若生容疑者の口座には、福田さんから預かった800万円はほとんど残っておらず、警察は、押収したパソコンや携帯電話の記録などから、その大半をギャンブルなどにつぎ込んでいた可能性が高いとみている。
また、若生容疑者は、市販の量販店でスチームクリーナーを購入し、車内で大量に見つかった福田さんの血痕を消そうとしたみられる。
さらに、駅近くのドラッグストアでは、除湿剤を大量に購入していたことも警察の調べでわかった。
若生容疑者は逮捕後も、死体を遺棄したことや、自分の車から見つかった福田さんの血痕について、一貫して「知らない」などと否認している。

(03/02 17:34 石川テレビ)


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