国内最大級の商業駅ビルとなる新博多駅ビル「JR博多シティ」が2日、翌日の開業を前に、JR九州や百貨店「博多阪急」などテナントのカード会員らを対象に先行オープンした。博多駅前では早朝から約5千人が列をつくり、開店を待った。
博多シティは、博多阪急のほか、雑貨大手の東急ハンズや複合映画館など約230店が出店する専門店街「アミュプラザ博多」、飲食店街「博多1番街」で構成。
九州初登場の店やブランドも多く、この日は午前6時ごろから来店客が並び始めた。福岡近郊だけでなく、中国地方や四国から来たという人もいた。
JR九州は予定を1時間早め午前10時に開店。人気ブランドや数量限定の特価販売には来店客が殺到した。同日は約15万人の来場を予想している。
博多阪急の柳沢興平店長は朝礼で「店内を飾る桜は満開だが、博多阪急はまだつぼみ。一緒に花を咲かせよう」と従業員を引き締めた。
新駅ビルは地上10階、地下3階建てで、延べ床面積約20万平方メートル。1日約10万人の来場、年間約700億円の売り上げを見込んでいる。
=2011/03/02付 西日本新聞夕刊=