記事入力 : 2011/03/02 09:20:58
三・一節に独島初のコンサート、300人が絶唱(上)
「敵は日本ではなく無関心」との声も
「涙があふれそうだ。独島(日本名:竹島)については言いたいことがたくさんあるが、歌で表現したい」
三・一節(独立運動記念日)に当たる1日午後2時、慶尚北道鬱陵郡鬱陵邑独島里30番地に足を踏み入れた歌手、キム・ジャンフンさんは青白い顔色だったが、感激にあふれていた。「独島は韓国領」という当然の事実を知らしめるために2年前から「独島フェスティバル」を企画してきたキムさんは、前日に独島上陸を試みた。しかし、波が高かったため、予定より1日遅れで独島に到着し、雨の中で1時間にわたりコンサートを開いた。独島で音楽公演が行われたのは初めてだ。
キムさんが『愛国歌』(韓国国歌)を皮切りに『世の中が君をだましても』『オペラ』『おれは男だ』『わたしと同じだったら』などのヒット曲を船着き場の仮設ステージで歌うと、同行した約300人のボランティアは太極旗(韓国国旗)を振って歓呼した。そこにサムルノリ(伝統楽器を用いた舞台音楽)、パンソリ(歌と打楽器による伝統芸能)まで登場し、雰囲気を盛り上げた。
キムさんは「われわれのものは最高だ」などと叫び、伝統楽器演奏者らと独島に歌をささげた。キムさんは足で大空を蹴り上げるコンサート恒例のパフォーマンスも披露した。降りしきる雨と強い海風も独島初のコンサートには何の妨げにもならなかった。キムさんが「最初の曲が愛国歌だったなら、エンディングはこの曲でなければ」と選んだのは、味わい深く力強い『アリラン』だった。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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