(2011年1月6日放送)
みなさま、明けましておめでとうございます。
今年も、番組共々、どうぞよろしくお願いいたします。
2011年の「ブラタモリ」は、NHKで一番広い101スタジオからスタートしました。なんでしょう。独特の緊張感。いつも、外で待ち合わせをして、車から降りて来るタモリさんにご挨拶して、そのまま「ぁ、どうも~」という雰囲気の中でぶらぶら始まる感じなので、スタジオで立ち位置を確認して、いざスタート!というのが妙に気恥ずかしかったです。
それでも、スタジオ収録といえば、三脚付きのカメラが5~6台あるのが一般的なのに、いつものカメラさん(いわゆる“担ぎ”のカメラ)と、タモカメさんだけ、というゆる~い感じと、古地図についてとことん語る、という趣旨の中で、最後は、すっかりいつもの「ブラタモリ」でした。
地図を大きくすることで、色々なものが見えてくるんですね。タモリさんがよくお話になる、「江戸時代の商家は、お芝居を見に行くために、船を仕立てて、朝からお酒を飲みながら出掛けていた」というエピソードも、地図で川を辿りながら猿若町を目指すと、より映像が浮かんでくるようでした。芝居小屋に着く頃にはすっかり酔っ払っていた、という話も、納得です。「大名行列のアルバイト」は、いつものタモリさんの即興で、「はい、これを着て。とにかく黙って。黙って歩けばいいから。」と、注意を受けながら、品川あたりに立っていると、見ず知らずのお殿様の行列に混ざってひたひたと歩く“バイト”の気分になりました。地図を楽しむには想像力!と改めて実感した次第です。
来週は、「総集編 後編」。再び、巨大古地図の上からお送りします。「横浜」の回で、オープニングに登場しながら本編では“全落ち”してしまった、未公開シーンも登場します。町歩きにはちょっと寒いこの季節。一緒に地図を眺めてみませんか?