この番組には珍しく、タモリさんはネクタイ、私はジャケットにスカートという正装での「ブラタモリ　赤坂」、いかがでしたでしょうか。

完全版は、以前放送したものより５分ほど長くなっていますが、特に、迎賓館のパートがバージョンアップしました。ノルウェー産大理石の巨大な柱に、４７色の紫の糸で桜を表現したという絨毯。なんだかもう、よくわからないくらいすごかったです。タモリさんと並んで、旭の間から噴水を眺める映像を一年ぶりに見て、改めて大変な場所に入らせていただいたのだと恐れ多くなりました。足元に、シャワーキャップのような靴カバーをつけていたのを忘れて、うっとりしてしまいました。

料亭に入る前、タモリさんが、「芸妓さんの踊りを見たら、絶対に日本舞踊が習いたくなるよ。女性はみんな憧れるらしい・・・」とおっしゃっていたんですが、・・・本当でした。日本舞踊も三味線も、女性らしい柔らかさと凛とした美しさが両立していて、"一流のおもてなし"の空気をビシビシ感じました。

普段の生活の中では、夜まで開いているスーパーがあるとか、クリーニング屋さんが近くて交通の便がいいとか、ごく身近な視点でしか町を見たことがなかったんですが、人をおもてなしする、というのは町の大切な役割なんだなぁと、この回で教えてもらった気がします。

次回は、完全版・横浜をお送りします。去年１２月に放送した「横浜の港でブラタモリ」も大変好評をいただきましたが（ガントリークレーンや貨物列車など、びっくりコンテンツが次々登場したあの回です）、こちらは、元祖・横浜ブラタモリ。江戸から明治へ、劇的な変化を遂げた町の歴史をたどります。少しずつ暖かくなって、ブラ歩きにはいい季節です。お散歩のヒントにブラタモリ、どうぞご覧くださいませ。