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入試の携帯対策、大学は…「机上へ」「バッグまとめる」(1/2ページ)

2011年3月2日7時38分

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写真:25日にあった東京大の2次試験に臨む受験生。東大では、試験前に携帯電話の電源を切ってかばんにしまうよう指示したという拡大25日にあった東京大の2次試験に臨む受験生。東大では、試験前に携帯電話の電源を切ってかばんにしまうよう指示したという

 大学入試の一部が試験中にネット上の掲示板に投稿された問題で、主要大学が携帯電話の扱いに頭を悩ませている。既存の対策では防ぎ切るのは難しく、新たな対策を取るには多くの経費や人手が必要――というジレンマがある。

 2日に後期試験がある東京の私立の大正大では、あえて携帯電話を机の上に置くよう指示することにした。かばんにしまわせる従来の方針を転換した。企画調整部の高橋慈海課長は「監督の目にさらされることで心理的な抑止効果があると考えた」。このため、試験に使う8教室の試験監督を1〜3人増やす。「ただ、あまり監督がうろうろすると受験生に圧迫感を与える。巡回方法は工夫したい」

 7日に試験がある東京の駒沢大も、口頭で電源を切るよう指示していたのを、机の上で電源を切り、かばんに入れるよう指示することに変更した。心理的な抑止効果を狙った措置だという。京都市立芸術大でも同様の理由で、携帯を封筒に入れて封印し、かばんにしまうよう指示する。

 「かばんのまとめ置き作戦」を検討しているのは、神戸大だ。12日にある後期試験では、全ての会場で、携帯電話の電源を切ってかばんに入れさせたうえで、かばんを試験会場の教室の前方や隅にまとめて置くという。試験日が迫る中での苦肉の策だ。

 東京の有名私大の多くは「電源を切り、かばんにしまう」ことを指示。トイレなどで席を立つ受験生には、「携帯は持っていませんね」と口頭で確認するというのが一般的だ。慶応大は、その上で携帯電話や音楽プレーヤーを身につけることを「不正行為」と定め、発覚したら、その受験生の当該年度の入試結果をすべて無効にする決まり。だが、過去に実例はないという。

■電波の遮断可能だが高コスト

 もっと抜本的な対策はないのだろうか。

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