播磨灘や大阪湾の漁協代表者でつくる「イカナゴ漁網下ろし検討会」は1日、今年のイカナゴ・シンコ漁の解禁日を3日にすることを決めた。1〜2月の水温が低めに推移したことから体長が例年より小さく、解禁日を例年よりやや遅めにした。ただ、1日午前の試験操業で捕れたシンコの大きさは、ほぼ例年並みだったという。
シンコはイカナゴの稚魚で、体長は3〜5センチ。甘辛く炊く「くぎ煮」は兵庫、大阪の瀬戸内沿岸の春の風物詩だ。
解禁日は、兵庫県と大阪府の水産技術センターによる調査と試験操業などを基に決まる。今冬は西風が強く、ふ化した稚魚が広く分布しているといい、県水産課は「今年の漁獲量は昨年並みか、やや多くなる見通し」と話している。
(桑名良典)
(2011/03/01 22:27)
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