舞鶴高1殺害 第7回公判詳報 京都
産経新聞 2月26日(土)7時56分配信
■被告人「とんでもない罪をかぶされた」
京都地裁で25日開かれた舞鶴高1女子殺害事件の第7回公判で、中勝美被告(62)に対する弁護側と検察側の被告人質問が行われた。
◆弁護側が中被告に質問
弁護士「前の公判で、被害者の母親が『殺してやりたい』『極刑にしてほしい』と言ったとき、怒ったのはなぜ」
中被告「真犯人は別にいるのに、そういわれて犯人にされていると思ったからだ」
弁護士「いつから犯人にされていると思ったか」
中被告「事件後、自転車で外出すると、家の裏から府警の車が5、6台出て尾行してきたときから」
弁護士「警察官に何かされたか」
男性「平成20年7月23日午前11時45分、駐車場で警察官から暴行を受けた。また、同年8月23日午後2時には、自転車の前かごに入れていた缶コーヒー3本を警察官に盗まれた」
弁護士「市外に飲みに行くときはどうやって行くか」
中被告「自転車、バス、タクシー、知り合いの車で行き、帰りも同じ。自転車で帰るコースは、気分によって変える」
弁護士「今回の事件については、いつ知ったか」
中被告「20年5月9日くらいに、ラジオ放送で知った。そこから2〜3週間後にマスコミが5人、1〜2カ月にわたって家に来て、サンダルや女性と男性の写った写真を見せてくれた」
弁護士「被害者の格好はいつ見たか」
中被告「事件の2〜3カ月後、テレビでマネキンを見た」
弁護士「検事にあてた手紙に『第三者が遺留品を捨てるのを見た』とあるが」
中被告「赤いかばん、ジーンズ、サンダルの3つを捨てるのを見た。他は知らない」
弁護士「調書には遺留品の供述が書かれているが」
中被告「私が『わかりません』というと、刑事がバンと机をたたいて『おっさん、眠たいこといってたらあかんで』と言ってきた」
弁護士「他には」
中被告「『第三者を犯人にしたければ、証拠は1つでも2つでも多い方がいい』と」
弁護士「さらに詳しい遺留品の話があるが」
中被告「『人間やったら財布やらカード入れなど持ってるやろ』と誘導を受けた」
弁護士「化粧ポーチのことも言っているが」
中被告「刑事が『女の人やったら化粧品入れなども持ってるやろ』と言い、手で『大きさもこれくらいだろ』と示した」
弁護士「ポーチの色については」
中被告「検事が『ピンクかベージュちゃうか』というので、私は『白ちゃいますか』といった」
弁護士「今、こうやって検察官から有罪にされようとしているが」
中被告「とんでもないこと。自殺して死のうと思った」
◆検察側が中被告に質問
検察官「言ってもないことを調書に書かれているようだが、なぜそれを弁護士に話さなかったのか」
中被告「ややこしいことになるから、自己判断で言わなかっただけだ」
検察官「母親に対して、謝罪の気持ちはあるか」
中被告「ない。かえって謝罪してもらいたいくらいだ」
検察官「取り調べに不満はあったか」
中被告「拷問を受けた。顔を机に押しつけられたり、不満もあったが弁護士に言わなかった」
◆裁判官が中被告に質問
裁判官「捜査段階では事件を知ったのは5月8日となっているが」
中被告「それは間違いで5月9日だ」
裁判官「どう思っているか」
中被告「とんでもない罪をかぶされた」
裁判官「最終的にはどうなると思うか」
中被告「極刑にでもされるのかなと思っている」
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京都地裁で25日開かれた舞鶴高1女子殺害事件の第7回公判で、中勝美被告(62)に対する弁護側と検察側の被告人質問が行われた。
◆弁護側が中被告に質問
弁護士「前の公判で、被害者の母親が『殺してやりたい』『極刑にしてほしい』と言ったとき、怒ったのはなぜ」
中被告「真犯人は別にいるのに、そういわれて犯人にされていると思ったからだ」
弁護士「いつから犯人にされていると思ったか」
中被告「事件後、自転車で外出すると、家の裏から府警の車が5、6台出て尾行してきたときから」
弁護士「警察官に何かされたか」
男性「平成20年7月23日午前11時45分、駐車場で警察官から暴行を受けた。また、同年8月23日午後2時には、自転車の前かごに入れていた缶コーヒー3本を警察官に盗まれた」
弁護士「市外に飲みに行くときはどうやって行くか」
中被告「自転車、バス、タクシー、知り合いの車で行き、帰りも同じ。自転車で帰るコースは、気分によって変える」
弁護士「今回の事件については、いつ知ったか」
中被告「20年5月9日くらいに、ラジオ放送で知った。そこから2〜3週間後にマスコミが5人、1〜2カ月にわたって家に来て、サンダルや女性と男性の写った写真を見せてくれた」
弁護士「被害者の格好はいつ見たか」
中被告「事件の2〜3カ月後、テレビでマネキンを見た」
弁護士「検事にあてた手紙に『第三者が遺留品を捨てるのを見た』とあるが」
中被告「赤いかばん、ジーンズ、サンダルの3つを捨てるのを見た。他は知らない」
弁護士「調書には遺留品の供述が書かれているが」
中被告「私が『わかりません』というと、刑事がバンと机をたたいて『おっさん、眠たいこといってたらあかんで』と言ってきた」
弁護士「他には」
中被告「『第三者を犯人にしたければ、証拠は1つでも2つでも多い方がいい』と」
弁護士「さらに詳しい遺留品の話があるが」
中被告「『人間やったら財布やらカード入れなど持ってるやろ』と誘導を受けた」
弁護士「化粧ポーチのことも言っているが」
中被告「刑事が『女の人やったら化粧品入れなども持ってるやろ』と言い、手で『大きさもこれくらいだろ』と示した」
弁護士「ポーチの色については」
中被告「検事が『ピンクかベージュちゃうか』というので、私は『白ちゃいますか』といった」
弁護士「今、こうやって検察官から有罪にされようとしているが」
中被告「とんでもないこと。自殺して死のうと思った」
◆検察側が中被告に質問
検察官「言ってもないことを調書に書かれているようだが、なぜそれを弁護士に話さなかったのか」
中被告「ややこしいことになるから、自己判断で言わなかっただけだ」
検察官「母親に対して、謝罪の気持ちはあるか」
中被告「ない。かえって謝罪してもらいたいくらいだ」
検察官「取り調べに不満はあったか」
中被告「拷問を受けた。顔を机に押しつけられたり、不満もあったが弁護士に言わなかった」
◆裁判官が中被告に質問
裁判官「捜査段階では事件を知ったのは5月8日となっているが」
中被告「それは間違いで5月9日だ」
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最終更新:2月26日(土)10時43分
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