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小さな情報でも

平岡さん事件 懸賞金延長

買い物客にチラシを手渡す高瀬本部長(右、浜田市港町で)

 浜田市の県立大1年だった平岡都さん(当時19歳)=写真=が2009年11月、広島県の臥龍(がりゅう)山で遺体で見つかった事件で、有力情報の提供者に最高300万円の謝礼を支払う公費懸賞金制度の適用期間が1年間延長されたことを受け、県警や防犯ボランティアが延長期間初日の26日、県内約20か所でチラシを配り、市民らに情報提供を呼びかけた。(南暁子)

 県内のすべての警察署の管内で実施。JR駅前やスーパー前などで計約3000枚のチラシを配布。このうち、平岡さんがアルバイトをしていた浜田市港町のショッピングセンターでは、高瀬隆之・県警本部長と後藤良美・浜田署長が、買い物客に「ご協力をお願いします」と手渡した。

 受け取った市民からは「犯人は今もどこかで平気な顔で過ごしているのかと思うと、腹が立って仕方ない」と、薄れることのない憤りの声が聞かれた一方、同市内の主婦(59)からは「捜査がよほど難航しているから、公費懸賞金制度に頼らざるを得ないのか」と警察への不信感も。

 女性会社員(54)は「捜査が今、どんな状況なのかある程度分からないと、1年以上前のことを思い出すのは難しい」と話していた。

 高瀬本部長は取材に対し、「発生から1年4か月たち、県民の不安を解消できていないことを重く受け止めている」と述べ、「こんな情報は役に立たないだろうと思わず、小さなことでもいいので知らせてほしい」と訴えた。

 公費懸賞金制度は昨年2月26日に適用され、1年間で島根、広島両県警の合同捜査本部に約900件の情報が寄せられた。延長期間は来年2月25日まで。情報提供は、合同捜査本部のフリーダイヤル(0120・385・301)へ。

2011年2月27日  読売新聞)
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