成田国際空港は28日も、ニュージーランド地震の被災地から語学研修や観光の予定を切り上げて帰国する旅客が相次いだ。到着ロビーでは、帰国を待ちわびていた保護者や関係者の出迎えを受け、涙を流して抱き合う姿もみられた。
栃木市の国学院大栃木中学校3年、神崎英恵さん(15)は「レストランで昼食を取っていたら急に目の前が横に揺れ、机の下に隠れるのに必死だった」と疲れた表情。母文枝さん(43)は「顔を見て声を聞くまでは心配でたまらなかった」と涙ぐんだ。
また、クライストチャーチ工科大で研修中だった埼玉県川越市の尚美学園大3年、長谷川裕紀さん(21)は「無事に帰れてよかったが、まだ生き埋めになっている方もいるので複雑な気持ち。本当に早く助かってほしい」と話した。同大2年の埜林(のばやし)佐紀さん(20)は「地震が発生した日は余震がすごく続いていたので、揺れでずっと寝られなくて気が張っていた」と振り返った。【山田泰正、斎川瞳、田口雅士】
毎日新聞 2011年2月28日 21時23分(最終更新 2月28日 22時09分)