ニュージーランド地震 右足切断の重傷を負った男子学生や国学院栃木中学校の生徒ら帰国
日本時間3月1日、地震発生から1週間を迎えるニュージーランドのクライストチャーチでは、今も日本人28人などの安否がわかっていない。
一方、倒壊したビルから大けがを負いながら救出された男子学生が2月28日に帰国し、東京都内の病院に入院した。
冷たい雨の中、機体に横付けされたリフト車に車いすで移動するのは、ニュージーランド地震で右足切断の重傷を負った奥田建人さん(19)だった。
黒い野球帽をかぶった奥田さんは、その後、ストレッチャーに移され、患者搬送用のワゴン車へ移った。
奥田さんは、「日本に着いてほっとしたけれども、不明者がいるので素直に喜べない」とコメントし、治療のため、すぐさま都内の病院へ向かった。
一方、語学研修のため、クライストチャーチを訪れていた国学院栃木中学校の女子生徒およそ40人も帰国し、出迎えの家族と無事を喜び合った。
帰国した生徒は、「現地でまだ助かっていない人たちがいるので、その人が心配です」と話した。
生徒の母親は、「もう、ほっとしました。顔を見るまでが、ちょっと不安だったんですけど」と語った。
(02/28 23:58)