ここから本文エリア 放置自転車 途上国へ/受刑者が整備し再生2011年02月26日
◆島根あさひ社会復帰促進センター◆ 状態の良い放置自転車を再生し、アジアやアフリカの国々に送る取り組みが25日、官民共同のPFI方式で運営する刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」(浜田市旭町)で始まった。更生教育の一環で、受刑者による試みは全国で初めてという。 放置自転車を再生して海外に送る事業は、東京都豊島区が1988年に始め、妊産婦や赤ちゃんへの支援をしているジョイセフ(家族計画国際協力財団)と協力している。全国13自治体が参加し、91カ国に約6万7千台を送った。今回、同センターとの連携が決まり、実現したという。 携わる人は仮釈放を前にした受刑者で、専門家の指導を受けながら年間150台を目標に整備する。約90台がセンター内の自転車再生工場に到着している。5月中旬には横浜港から送られる。 開始のあいさつで冨田容可センター長は「保健ボランティアや助産師の交通手段として利用される。国際的な社会貢献活動を経験することは、センターでの生活の締めくくりにふさわしい」と述べた。この後、受刑者10人が5台の再生に取り組んだ。 ジョイセフの高橋秀行・事務局長補は「日本のママチャリは命の足、二輪の救急車と呼ばれて感謝されています」と話した。(菱山出)
マイタウン島根
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