浜田市の県立大生だった平岡都さん(当時19歳)の遺体が広島県の山中で見つかった死体遺棄事件で、島根、広島の両県警の合同捜査本部は26日、浜田市内などで新しく作成した情報提供を求めるチラシを配布した。平岡さんが行方不明になって、この日で1年4カ月。有力情報に対する捜査特別報奨金制度の適用が1年間延長になり、チラシが変わったことから実施した。
行方不明直前までアルバイトをしていた浜田市港町のショッピングセンターでは、島根県警の高瀬隆之本部長もチラシを買い物客に手渡した。配布は県内全警察署と、遺棄現場のある広島県警山県署管内で行われた。浜田署は浜田市内計4カ所でチラシを配った。
高瀬本部長はチラシの配布前、浜田署の駐車場で、配布に協力する市民ボランティア120人らにあいさつ。その後「時間がたつに連れて記憶が薄れていくことを危惧している。捜査員は懸命にやっている」と話した。
合同捜査本部は、平岡さんがアルバイト先を出た際の新たな写真も公開し、情報を求めている。フリーダイヤル(0120・385・301)。【大西康裕】
毎日新聞 2011年2月27日 地方版