(cache) 米上院、景気対策法案の審議開始 79兆円、バイ・アメリカン拡大 - 47NEWS(よんななニュース)
  47NEWS >  共同ニュース  > 記事詳細
  •  ニュース詳細     
  • 米上院、景気対策法案の審議開始 79兆円、バイ・アメリカン拡大

     【ワシントン2日共同】米上院は2日、オバマ政権が最優先課題に掲げる景気対策法案の審議を開始した。対策の規模は総額8880億ドル(約79兆円)で、下院で可決された法案(総額8190億ドル)に中間層向けの減税などを上積みしている。共和党は抜本修正を求めており、審議は難航しそうだ。

     下院の法案には公共事業で原則として米国製の鉄鋼を使うよう求める「バイ・アメリカン(米国製品を買え)条項」が盛り込まれたが、上院の法案では「工業製品」を書き加え、対象を拡大した。同条項は各国から「保護主義」との批判を浴びているため、審議過程で修正するかどうかが焦点の一つとなる。

     法案によると、中間層を含む個人向けの減税は2470億ドル。ほか、高速道路整備270億ドルを含めた社会資本整備に1650億ドル、医療分野に1530億ドル、教育分野に1380億ドルを投入、最大400万人の雇用創出を目指す。

     共和党は減税規模の一層の拡大や不要な歳出の削減、住宅ローンの借り手救済などを求め、対決姿勢を強めている。

      【共同通信】