NHK福岡のニュース　福岡放送局

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上川端商店街火災から１年

１１の店が被害を受けた福岡市の上川端商店街の火災から、１日で１年となりました。
商店街では火災の教訓を生かそうと、１日、消火訓練などが行われました。
１年前の３月１日、博多の顔、上川端商店街で起きた火災は６時間近くにわたって燃え続けて１１の店が被害を受け、焼失面積はおよそ９００平方メートルに達しました。
商店街はその教訓を生かそうと、「防災デー」と定めた１日、防災の必要な知識を学ぶ講習会を開き、およそ４０人の商店主が参加しました。
講習会では商店街の代表が「自分たちのためだけでなく、客のためにも万が一の場合に備えて欲しい」とあいさつしたあと、消防署員が、火災に気付いたらほかの店にもすみやかに知らせる連絡体制を整えるとともに、客を避難誘導するときは大きな声を出すようアドバイスしました。
続いて、商店主たちは火災のあった現場で、消火器の使い方などを学びました。
火災のあった場所では、１日までに３つの店が営業を再開しましたが、大半の場所は空き地のままで、営業を再開するメドはたっていません。
商店街では元気を取り戻すきっかけにしようと、九州新幹線の全線開業にあわせて、今月１１日から３日間、地ビールを販売するイベントを計画し、準備を進めています。
上川端商店街振興組合の原公志理事長は「見ず知らずの人から寄付を受けるなど、人の思いやりを感じた１年でした。簡単に再建はできませんが、少しずつ元気を取り戻したい」と話していました。
被災した店舗の並んでいた川沿いでは、福岡市が防災目的も兼ねて、先月から幅２メートルの遊歩道を整備する工事を進めていて、今月いっぱいで完成する見通しだということです。

03月01日　18時56分

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