MLB:秋信守、イチローを超える(下)

走・攻・守そろったマルチプレーヤー

「既に1000万ドル級」の評価も

 大リーグは最近、高額年俸契約が増える傾向にある。秋信守のように外野手でFA選手となり、多額の年俸契約を結んだケースもある。昨シーズン、フィラデルフィア・フィリーズで打率2割9分6厘、27本塁打、85打点を記録したジェイソン・ワース(31)はワシントン・ナショナルズと7年間で1億2600万ドル(約103億円)という契約を交わした。カール・クロフォード(29)=外野手=はタンパベイ・レイズからボストン・レッドソックスに移籍、7年間で1億4200万ドル(約116億円)の条件でサインした。クロフォードの昨年の成績は打率3割7厘(19本塁打、90打点)だった。秋信守の昨年の成績(打率3割、22本塁打、90打点)とほぼ同じだ。秋信守も十分、かつての朴賛浩(パク・チャンホ)=オリックス・バファローズ=のように「年俸1500万ドル(約12億3000万円)の男」になる可能性がある。

■けがをせずフルシーズン、プレーを

 秋信守は28日、アリゾナ州グッドイヤーで行われたシンシナティ・レッズとのオープン戦初戦に出場しなかった。本人は現地報道陣に「MRI(磁気共鳴画像装置)検査をしたが、異常なしとの結果が出た。送球時に左ひじ裏に少し痛みがあったので出場しなかった」と説明した。1日のレッズ戦に指名打者で出場し、異常がなければ3日のロサンゼルス・ドジャース戦ではライトの守備もする予定だ。

 秋信守は昨年、ダイビングキャッチをしたときに指を負傷、1カ月近く欠場したこともあり、162試合のうち出場したのは144試合だった。今年、けがをせずにより多くの試合に出場すれば、25-30本塁打を狙える。そして、左投手からさらに安打を打てば、打率3割をキープし、盗塁のチャンスも増える。昨年は左投手と対戦した時の打率が2割6分4厘で、右投手の場合(3割1分9厘)を下回った。大リーグで成功するには、一定水準の成績をキープするのが最も重要だ。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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