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広島市長選 8新人動き活発 '11/2/28

 12年ぶりに117万都市の新しいリーダーを決める4月10日投開票の広島市長選は27日、告示まで1カ月になった。新人8人が立候補の意向を示す混戦模様。与野党第1党対決の様相をにじませつつ、既成政党への逆風をめぐる攻守も焦点に浮上する。立候補予定者はこの日も活発な動きをみせた。

 元厚生労働省官僚の松井一実氏(58)は、南区のオフィスビルにいた。出身の基町高の同窓会が結成した勝手連の初会合で、約80人から激励を受けた。力を入れるのは経済活性化だ。自民党広島県連の要請で立候補を決めたが、「幅広い支持を得たい」と強調する。

 前副市長の豊田麻子氏(44)は、西区のイベント会場そばに立った。来場者に握手を求め「若い力で子育て支援を頑張ります」。 秋葉市長の支援者も擁立に関わった。民主党の支援団体の連合広島が選対の中核を担う方針を示す。

 再挑戦となる元市議の大原邦夫氏(61)は、広島五輪反対など秋葉市政の「刷新」を打ち出す。中区の繁華街でマイクを握り「しがらみのない市民党だ」と力説。政党や団体の支援を受けている立候補予定者を強くけん制した。

 市議2期目の桑田恭子氏(49)は、中区を歩き、市長の退職金廃止や市職員の人件費削減など行財政改革の徹底を訴えた。名古屋市長選の結果を意識する。「名古屋は減税日本、広島は財政再建だ」。街頭ではこのフレーズを繰り返す。

 市民団体代表の呉羽山人氏(60)は、障害者福祉の充実など政策を準備中。建築コンサルタントの田中正之氏(51)は、ブログを中心に浸透を図る。会社員の前島修氏(37)は、地元の宇品地区を中心にあいさつ回りをした。

 唯一、政党公認で挑むのが、共産党広島県委員会が擁立を決めた党県常任委員の大西理氏(45)。党県委員会は「国の悪政から市民の暮らしを守るため、擁立を決めた」と説明した。

【写真説明】広島市中区の繁華街でのぼりを掲げ、政策を訴える立候補予定者とスタッフ


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