任期満了に伴う広島市長選(4月10日投開票)で、共産党が公認候補として擁立を決めた同党県委員会常任委員、大西理氏(45)が28日、広島市役所で出馬会見を開いた。大西氏は、子どもの医療費無料化や保育園の増園などを訴えた。
大西氏は政策の3本柱として、▽福祉と暮らしの最優先▽地域産業を徹底して応援▽核廃絶を現実のものとし、被爆者援護を進める--を掲げた。市が招致を検討する20年夏季五輪(ヒロシマ五輪)については「秋葉忠利市長の不出馬表明が断念(表明)だと思う。公約としては、白紙撤回する」と語った。
同市長選には、市民団体代表、呉羽山人氏(60)▽元市議、大原邦夫氏(61)▽市議、桑田恭子氏(49)▽建築コンサルタント、田中正之氏(51)▽前厚生労働省中央労働委員会事務局長、松井一実氏(58)▽前副市長、豊田麻子氏(44)▽建設コンサルタント会社員、前島修氏(37)の無所属7新人も立候補を表明している。【寺岡俊】
毎日新聞 2011年3月1日 地方版