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広島市:旧広島球場跡地事業、説明なく計画変更 市議会批判 /広島

 ◇「議会軽視」と議員ら

 広島市議会予算特別委員会は28日、11年度当初予算案のうち、建設関係予算について審議があった。2期解体工事など6億1000万円が計上された旧広島市民球場(中区)の跡地事業計画について、市側が計画を議会に説明なく変更していたことなどが判明。市議から「議会軽視」などと批判が出た。

 市が昨年6月に公開した旧球場跡地のイメージ図では、電車通り側に民間事業者整備の「森のパビリオン」を配置していた。しかし、跡地に新ビルを計画している広島商工会議所が、動線の確保などを理由に、位置や規模の変更を申し入れ、市は同8月に当初の予定地から西に動かした。杉山朗・旧球場跡地担当課長は「現在実施設計をしており、規模やデザインは事業者が検討中」と答弁。質問した市議は「市民でなく商議所の意見だけ聞いている。計画が変わるなら、慎重な予算審議をしたい」と述べた。

 さらに別の市議の質問に対し、昨年2月時点で跡地計画の平面図を同商議所に提示していたが、議会への説明は昨年6月議会まで先延ばししていたことも判明。市と商議所との議事録(昨年2月)には「本来であれば市議会特別委で説明すべきもの」と記されており、市議は「新市長の下で、きちんと説明して議論すべきだ」と批判した。

 また、広島中央労働基準監督署が球場の解体業者に対し、アスベスト成形板の適正な処分などについて、指導していたことも明らかにされた。【矢追健介】

毎日新聞 2011年3月1日 地方版

 
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