松田氏の総理即アポ事件
国会が衆議院の予算案通過を巡って紛糾している今日、
予想もしなかった不思議な事件が発生しました。
ある新聞記者から「みんなの党の松田公太議員が、
先ほど総理官邸に行って菅総理と会談したそうですが、
どういう会談だったんですか?」と尋ねられました。
私はまったく聞いていなかったので「まさか!」と答え、
すぐに党の事務局や水野参院国対委員長に確認しましたが、
誰に聞いても、知らなかったようです。
いろんなところに問い合わせてみたところ、
松田さんが、突然思い立って、菅総理に会いに行った、
ということが判明しました。
松田さん自身のブログをそのまま引用すると;
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ふと、「菅総理に直接会ってみたいなー」と思い立ち、
駄目もとで「総理にお会いしたいのですが」と秘書官にお電話。
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なんと、松田さんは突然思い立って首相官邸に電話して、
「総理にお会いしたい」とダメもとでお願いしてみたら、
意外にも先方からあっさりOKが来たそうです。
今すぐだったら総理の時間を20分とれるということで、
松田さんはあわてて首相官邸に行ったそうです。
総理大臣と即アポなんて、本当にラッキーです。
ふつうに考えたらあり得ないことです。
我われ永田町の住民の常識としては、
1)新人議員が総理と一対一で会うことはあり得ない、
2)ましてや野党議員が総理と簡単に会うことはない、
といった既成概念にとらわれがちです。
私なんて新人議員時代(当時は与党自民党所属)に、
若手議員の勉強会で政策提言ペーパーを作成したので、
みんなで安倍総理に提言を手渡したいと秘書官にお願いしたら、
それこそ「即座」に総理の政務秘書官から却下されました。
野党の新人議員が「総理に会いたい」と言ったところで
永田町の常識からいえば、総理が会うはずがありません。
常識のとらわれないのが、松田さんの強さです。
おそらく菅総理の周辺は、国会がもめにもめている時に
意味もなく野党の議員が話し合いに来ないだろうから、
きっと深い意味があるだろう、渡辺代表の密使かもしれない、
といった深読みで松田さんに即座にOKをしたのでしょう。
ところがどっこい。
松田さんは単に総理と雑談がしたかっただけだそうです。
松田さんは菅総理に「なんで最初の頃の勢いがなくなったのか」
という理由を知りたかったようです。
総理大臣をつかまえて「なんで勢いがなくなったんですか?」
とストレートかつ素朴な質問をできるのは、並の神経ではありません。
「週刊子どもニュース」並みにみんなの知りたいテーマです。
知りたいけれど、誰も聞かない質問です。
おそらく意表を突く質問に菅総理も戸惑ったことでしょう。
当初20分の予定だったのが、7分で追い出されたそうなので、
菅総理もあんまりハッピーではなかったのかもしれません。
おそらくその後、秘書官は菅総理の大目玉を喰らったことでしょう。
菅総理のことだから「なんであんな客を通したんだ!」とか、
秘書官や補佐官に切れまくったのではないかと思います。
秘書官や補佐官も気の毒です。
まさか野党の新人議員が、何の手土産(=妥協案のこと)もなく、
単にコーヒー飲みながら雑談しに来るとは思ってなかったでしょう。
思わぬ攻撃に官邸が機能していないことを露呈してしまいました。
松田公太議員、恐るべし!
将来の総理大臣候補かも?
松田公太さんのブログ
http://ameblo.jp/koutamatsuda/
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