韓国政府は、中東の不安定な情勢の影響で原油価格が高騰していることを受けて、デパートや橋の外観を照明で浮かび上がらせるライトアップをすべて中止するよう指示し、新たな省エネ対策に乗り出しました。
韓国政府は、デパートや大型スーパー、さらに自動車の販売店などで、先月28日夜から営業時間以外は外観を浮かび上がらせるライトアップを中止し、店内の商品を照らす照明もすべて消すように指示しました。さらにソウル市内を流れるハンガン(漢江)にかかる橋やマンションを照らすライトもすべて消し、ガソリンスタンドの照明もこれまでの半分以下の明るさに制限するよう義務づけています。韓国政府は、1週間の試行期間を設けたあと、これに違反した場合は最高で300万ウォン(日本円で20万円余り)の罰金を科すことにしています。今年に入って厳しい寒波に見舞われた韓国では、暖房に使う電力の消費量が急増し、韓国政府は、すでにデパートなどの大型施設の室内温度を20度以下に抑えるよう規制しています。さらに今回、中東の不安定な情勢の影響で原油価格が高騰していることを受けて、新たな省エネ対策を迫られたことになります。