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[事件]ニュース トピック:ネット犯罪
【入試問題流出】犯人特定、捜査関係者は「早くできる」も「業務妨害適用の逮捕ムリ…」の声も…
2011.3.1 12:31
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一連の問題で大学側は、今回の問題が起きたことで、業務が増えて煩雑になったことが妨害にあたると主張するが、別の捜査員は「試験中に『カンニングされた』という大学側の落ち度も考慮しなければならない。仮に受験生が犯人だった場合、カンニングして受かりたかったというだけでは業務妨害容疑で事件化するには無理がある」と指摘する。
一方で今回の問題では、犯罪としての特異性だけでなく、大学側の対応も「異例だ」という見方もある。
京大と同志社大の関係者は2月28日に府警にそれぞれ被害を申告。早稲田大、立教大もすでに警視庁に相談に訪れた。ある大学関係者は「大学が警察に被害を伝える場合、調査委員会を設置してある程度の結果が出た後の場合がほとんど。いきなり被害を申告するのは珍しく、捜査機関も驚いているのでは」と話す。
サイバー犯罪に詳しい園田寿・甲南大学法科大学院教授(刑法)は「大学入試が業務の一環ととらえるのは法律上、自然なことだ。入試問題が流出して入試全体のやり方について支障が生じているので、業務を妨害されたとして罪に問うのも妥当である。その中でも偽計業務妨害は、不正な手段いっさいのことを指して意味が非常に広いので、適用しやすいのではないか」と話している。
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