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イルカ漁の町、次々届くDVD 中身は批判映画 和歌山

2011年2月28日23時16分

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写真:太地町民に届いたDVD=読者提供拡大太地町民に届いたDVD=読者提供

 イルカ漁を批判した映画「ザ・コーヴ」の支援を掲げる団体が28日、映画の舞台となった和歌山県太地町の各世帯に対し、映画の日本語吹き替え版のDVDを送付した、と報道機関に発表した。すでに同町内の多数の世帯に郵送で届いているという。町民からは「意図が分からず、気味が悪い」などと困惑する声も出ている。

 DVDは封筒に入れられ、差出人は「海を考えるグループ」と名乗っている。DVDを受け取った人らによると、封筒内には「ザ・コーヴの友人より」とするメッセージが印字され、「一度ご覧になったうえで、この映画の伝えたいことをご判断いただければと願っています」などと書かれていた。

 漁協幹部の男性は、自宅と勤務先にDVDが届いた。「どういう趣旨かよく分からず、気持ち悪い。一方的に自分たちの主張を送りつけるやり方は不当ではないか」と憤る。

 「ザ・コーヴ」は、昨年3月に米アカデミー賞を長編ドキュメンタリー部門で受賞。日本では同7月に公開された。DVDは今年2月25日に発売された。配給会社「アンプラグド」の広報担当者は「報道からの問い合わせで知り、驚いている。一切関与していない」と話した。アメリカの制作元などに事実関係を確認しているという。

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